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犬の涙やけ、消す前に見分ける。原因と受診の目安

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愛犬の目の下が茶色い。気になって「涙やけ 消す」で検索した人が多いはずです。

でも、消し方を探す前にやることがあります。それは「見分ける」こと。

この記事は、獣医師監修の二次情報を整理したものです。実際に商品を与えた体験談ではありません。個々の判断は、かかりつけの獣医師に確認してください。

涙やけを拭く前に、目と皮膚の状態を見る

涙やけへの最初の一手は、消すことではなく、色と症状を確認することです。

見た目が同じ茶色でも、中身は違います。単なる涙の色素沈着のこともあれば、目の病気のサインのこともあります。ここを飛ばして市販品やフードに手を出しても、原因が病気なら家では解決しません。

見分ける基準はシンプルです。「かゆがっているか」「膿や赤みがあるか」「急に増えたか」。この3点で、まず家でケアする段階か、病院が先かが分かれます。

なお涙やけは、正式には流涙症(りゅうるいしょう=涙があふれて目の周りが濡れる状態)と呼ばれます。

目の下が茶色いだけ・かゆがらないなら、まず家で清潔を保つ段階

痛がらず・かゆがらず、色がついているだけなら、あわてなくて大丈夫です。

この状態でまずやるのは、目の周りを清潔に保つこと。涙で濡れた毛をこまめに拭き取り、乾いた状態を保ちます。濡れたまま放置すると細菌が増え、皮膚炎につながることがあるためです。

色が茶色いだけで「病気ではない」とも言い切れません。充血、目やに、痛がる様子がないか、次の受診サインと照らします。

赤み・膿・目を気にする・急に増えたなら、家ケアより受診が先

以下があるなら、家でのケアは後回し。先に動物病院へ行ってください。

これらは眼の炎症や病気のサインとして、獣医師監修の情報が挙げているものです(※1・※2)。

自分で拭き方を工夫しても、原因が眼の病気なら状態は変わりません。判断を迷ったら受診が安全です。

そもそも涙やけはなぜ起こるのか。原因は大きく3つ

涙やけは「涙が目からあふれる」状態で、その理由は大きく3つに整理できます。

複数の獣医師監修ソースが、(1)涙の通り道の異常、(2)涙の産生量が増える、(3)目の表面で涙を保つ力が落ちる、という3つに分けています(※1・※3)。

自分の犬がどれに当たるかは、見た目だけでは分かりません。だから原因の切り分けは獣医師の領域になります。ここでは全体像だけつかんでください。

涙の通り道の異常(鼻涙管閉塞など)— これは家では解決しない

涙の排水管が詰まると涙があふれます。これは拭き方やフードでは対処できません。

涙は目から鼻へ抜ける細い管を通って流れます。これが鼻涙管(びるいかん)。この管が狭かったり詰まったりすると、行き場を失った涙が目からこぼれ、目の下を濡らし続けます(※1・※4)。

構造の問題なので、家庭のケアで流れをよくすることはできません。治療が必要になれば費用もかかります。

犬の医療費に不安があるなら、備えの考え方はペット保険の「更新拒否」について整理した記事も参考になります。

涙の産生量が増える(異物・逆さまつげ・アレルギー・炎症)

涙そのものが増えて、あふれるパターンです。

目に刺激があると、体は涙を多く出して洗い流そうとします。刺激の正体は、まつ毛が内側を向く逆さまつげ、目に入った毛やゴミ、アレルギー、目の炎症などさまざま(※4)。

アレルギーもこの「涙が増える」原因の一つに含まれます。食事だけが犯人とは限りません。

なりやすい犬種の傾向

小型犬や鼻涙管が狭い犬種で、涙やけは目立ちやすい傾向があります。

獣医師監修の情報では、鼻涙管が狭くなりやすい犬種としてトイ・プードルやマルチーズ、目が大きく張り出す短頭種としてシー・ズー、パグ、チワワが挙げられています。生まれつきアレルギーを起こしやすい犬種として柴犬やミニチュア・ダックスフンドの名前も出てきます(※1・※4)。

該当犬種でも必ず涙やけになるわけではありません。あくまで「出やすい傾向」として知っておく程度で十分です。

家でできるケアの基本と、やってはいけない拭き方

家でのケアは「優しく拭いて、乾かす」。これに尽きます。

コットンやガーゼで優しく拭く(ティッシュはNG)

道具はコットンかガーゼを使ってください。ティッシュは避けます。

ティッシュは目の表面を傷つけるおそれがある、と獣医師監修の情報が指摘しています。柔らかいコットンやガーゼで、涙で濡れた部分をこまめに拭き取りましょう(※4)。

涙で固まってしまった毛は、無理に引っ張らないこと。濡らしたコットンでふやかしてから、目の細かいコームで皮膚が引っ張られないようそっとほぐします(※3・※4)。

目の周りの毛が長いと刺激になります。こまめにカットして刺激を減らすのも有効です。

ゴシゴシ拭くと皮膚炎や角膜損傷のリスクがある

強くこするのは逆効果です。

ゴシゴシ強く拭くと皮膚炎を起こすことがあります。乾いたコットンで力を入れてこすれば、皮膚だけでなく角膜(目の表面)を傷つけることも。目に直接触れたり強くこすったりするのは避けてください(※1・※2・※3)。

きれいにしたい気持ちほど、手は優しく。汚れを落とすより、傷をつけないことが先です。

「食事で涙やけが治る」と言えない理由

食事を変えれば涙やけが消える、とは書けません。専門家自身がそう言い切っていないからです。

効果を断定できる根拠はない

「これをすれば涙やけが完全に消える魔法の方法はない」。これは獣医師監修の情報にある言葉です(※4)。

フードやサプリ、専用のお手入れ用品について、監修ソースは「間違った情報ではないが効果には個体差がある」というトーンで統一しています。改善する犬もいれば、変わらない犬もいる。しかも原因が食事以外であることの方が多い、と指摘するソースもあります(※5)。

このため、フードを変えれば解決する、という期待はいったん置いてください。

食物アレルギーを疑う場合に、原材料を確認する視点だけは持っておく

獣医師から食物アレルギーの可能性を指摘されている場合は、指示された食事管理を優先します。

その場合は、今のフードに何が入っているかを確認する視点が役に立ちます。何が合わないかを見つける手がかりになるからです。原材料の読み方を整理した記事として、モグワンドッグフードの原材料を確認した記事を用意しています。

念のため——これは「このフードで涙やけが消える」という話ではありません。原材料の見方を知るための一例です。アレルギーの判断そのものは獣医師に相談してください。

食事全般で悩んでいるなら、犬がごはんを食べないときの記事もあわせてどうぞ。

受診の目安 — このサインが出たら家で粘らず動物病院へ

次のどれかが出たら、家でのケアを続けず受診してください。

涙で濡れた状態が続くと細菌感染から皮膚炎に至ることがあります(※1・※2・※3)。「様子見」を長引かせるほど、犬はつらくなります。迷ったら早めに動物病院へ。

自己チェック表

涙やけの状態疑われることまず取る行動
目の下が茶色い・かゆがらない涙の色素沈着など家で優しく拭いて乾かす
涙の量が急に増えた異物・逆さまつげ・炎症など受診して原因を確認
黄色い膿・充血・目を気にする眼の炎症・病気の可能性家で粘らず受診
目元が赤い・腫れ・臭い皮膚炎など家で粘らず受診
自宅ケアで改善しない/悪化家では対処できない原因受診

この表はあくまで初動の目安です。最終的な診断は獣医師に委ねてください。

よくある質問

Q. 涙やけは1日に何回拭けばいい? 具体的な回数を示した信頼できる情報は見つかりませんでした。獣医師監修の情報は「こまめに」とだけ伝えています。濡れていたら拭く、を基本に、乾いた状態を保つことを意識してください。

Q. サプリで涙やけは消える? 「消える」と言える根拠はありません。専門家自身が「完全に消える魔法の方法はない」と述べています(※4)。試すなら過度な期待をせず、まず原因の確認を優先してください。

Q. 子犬の涙やけは心配? 状態によります。かゆがらず色だけなら家で清潔を保つ段階、膿や充血・目を気にする様子があれば受診が先。判断の基準は成犬と同じです。気になるなら健診のついでに相談すると安心です。

次の一手はひとつだけです。今日、愛犬の目元をよく見て、この記事の受診サインに一つでも当てはまるなら動物病院を予約する。当てはまらないなら、優しく拭いて乾かすところから始めてください。

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※本記事は獣医師監修の二次情報を整理したもので、診断・治療を保証するものではありません。愛犬の症状についての判断は獣医師にご相談ください。

参考文献